クラフトビールのタップ数を増やすタイミングと判断基準|2本から5本へのステップアップ

クラフトビール

クラフトビールを2〜3種類から始めて、手応えを感じている。「そろそろタップ数を増やしたいけれど、いつ、何本に増やすべきか分からない」——そんなお悩みをお持ちのオーナーさんに向けて、タップ数拡大の判断基準と成功のポイントをお伝えします。

タップ数を増やすべき5つのサイン

1. 既存タップの回転率が安定している

現在のタップが週に1〜2回のペースで入れ替わっている(=樽が空になっている)なら、需要は十分にあります。逆に、2週間以上同じ樽が残っている状態では、まだ増やす時期ではありません。

2. お客様から「他の種類はないの?」と聞かれる

これは最も分かりやすいサインです。特に「IPAはある?」「黒ビールはある?」のようにスタイル指定の質問が増えていれば、品揃えの幅を広げるタイミングです。

3. リピーターが増えてきた

初回のお客様は1〜2種類で満足しますが、リピーターは新しい味を求めます。常連客が「前回と同じのでいいや」とならないよう、選択肢を増やす必要があります。

4. クラフトビールの売上比率が飲料売上の20%を超えた

ドリンク売上全体に占めるクラフトビールの割合が20%を超えていれば、お店の柱として成長しています。さらに伸ばすために、タップ数を増やす投資は回収できるでしょう。

5. 近隣にクラフトビール店が増えてきた

競合店がクラフトビールに力を入れ始めたら、品揃えで差をつけるチャンスです。先に5タップに増やして「このエリアではうちが一番充実している」というポジションを確立しましょう。

段階的なタップ数拡大プラン

ステージ1:2〜3タップ(導入期)

定番1本+季節限定1〜2本の構成。まずはクラフトビールの基本を学び、お客様の反応を見る時期です。

例:Mochimugi GOLD(定番)+HASSAKU SAISON(季節)

ステージ2:4〜5タップ(成長期)

スタイルの幅を広げる時期です。ライト系、ホッピー系、ダーク系、フルーツ系のように、味わいのバリエーションを持たせましょう。

例:Mochimugi GOLD(ライト)+CHA IPA(ホッピー)+Caramel Honey Stout(ダーク)+Pione Ale(フルーツ)+ゲストビール1本

ステージ3:6タップ以上(確立期)

クラフトビールが店の看板になっている段階。自社の定番に加えて、ゲストブルワリーのビールをローテーションで入れることで、「いつ来ても新しい発見がある」お店になります。

タップ増設の実務

設備投資の目安

追加タップ1本あたりの設備費は、樽冷蔵庫の容量に余裕があれば5〜10万円程度。タップタワーの増設、ビールライン、レギュレーターなどが主な費用です。

樽冷蔵庫ごと買い替える場合は30〜50万円。ただし、長期的に見れば十分に回収可能な投資です。

仕入先の多様化

タップ数が増えれば、複数のブルワリーから仕入れることになります。HIROSHIMA NOH BREWERYのように定番を安定供給できるブルワリーを「ホーム」として確保しつつ、ゲストビールで変化をつけるのがおすすめです。

スタッフ教育

タップ数が増えると、スタッフが全銘柄を説明できる必要があります。週1回のテイスティング勉強会を設けて、各ビールの特徴を自分の言葉で伝えられるようにしましょう。

タップ数を増やすときの落とし穴

一気に増やしすぎない:2本から一気に8本にすると、在庫管理が追いつかず、鮮度の悪いビールを提供してしまうリスクがあります。1〜2本ずつ段階的に増やしましょう。

回転率の低いタップを放置しない:全タップが均等に回転する必要はありませんが、2週間以上動かないタップがあれば、銘柄を変更する判断を。

「多ければ良い」わけではない:タップ数よりも、1杯1杯の品質と鮮度が重要です。管理しきれない数を持つよりも、少数精鋭でベストコンディションを提供するほうがお客様の満足度は高くなります。

まとめ

タップ数の拡大は、クラフトビール導入店の成長における重要なマイルストーンです。回転率、お客様の声、売上比率を判断基準にしながら、段階的に増やしていきましょう。

HIROSHIMA NOH BREWERYでは、お店の状況に合わせたタップラインナップのご提案も行っています。「何を増やせばいいか分からない」という方も、お気軽にご相談ください。

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