夏の閑散期を「冷やし系フェア」で乗り切る完全ガイド|準備1週間・コストゼロで客数1.3倍

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「8月後半からお客さんがぱったり来なくなる」
「9月前半は毎年赤字、固定費が重い」
「暑すぎて外食の気分にならない人が増えた」

夏の飲食店オーナーさんが、毎年のように抱える悩みです。

この記事では、準備1週間・追加コストほぼゼロで売上を回復させる「冷やし系フェア」の設計・運用方法を、実例付きで詳しく解説します。


夏の閑散期はなぜ起きるのか

2つの山と2つの谷

夏の飲食店の売上は、次のような波を描きます。

  • 山1:7月下旬〜8月上旬(夏休み・帰省前の送別飲み会)
  • 谷1:お盆期間中(多くの人が実家に帰省)
  • 山2:お盆明け数日間(地元組の同窓会・集まり)
  • 谷2:8月下旬〜9月前半(夏バテ+給料日前+残暑)

特に厄介なのが谷2です。

夏バテで外食気分が下がり、給料日前で財布が軽く、残暑で外出が億劫。この3つが重なって、客足が1ヶ月近く鈍ります。

「待ち」の姿勢が赤字を呼ぶ

多くのお店が、この時期を「仕方ない」と受け入れてしまいます。

でも、固定費は減りません。家賃・人件費・光熱費は毎月同じ。売上だけ落ちれば、即赤字です。

「仕掛ける時期」と捉え直すと、見える景色が変わります。


「冷やし系フェア」が効く理由

暑い脳が求めるもの

気温が高い日、人間の脳は「冷たい」「さっぱり」「軽い」を本能的に求めます。

冷たい食べ物を食べたい欲求は、どんなに夏バテしていても消えません。

ここに「冷やし系の限定メニュー」をぶつけると、「なんとなく」では来ない人に来店理由ができるんです。

「あの店のアレ」を作る

大事なのは、ただ冷たいメニューを出すことではありません。

「あの店の、あの冷やしメニューをもう一度食べたい」と思わせること。

指名買いされるメニューが1つできると、その時期の売上が一気に戻ります。


冷やし系フェアの3つの型

フェア設計には、大きく分けて3つの型があります。自店の特性に合わせて選んでください。

型1:冷やしおつまみ型(居酒屋向け)

既存素材を使った冷製メニューを5〜7品追加する型。

具体例
– 冷奴(薬味で変化をつける)
– 冷しゃぶ柑橘ポン酢
– 冷製トマトと生ハム
– ジュレ寄せ前菜
– 冷や汁(宮崎の郷土料理)
– 浅漬け盛り合わせ
– 冷やしおでん(夏限定)

メリット
– 仕入コスト増ゼロ(既存素材の組み合わせ)
– オペレーション追加負担が少ない
– 居酒屋の「2品目以降」の幅が広がる

デメリット
– 差別化が弱い(どの店でもできる)
– 名前の付け方で印象が決まる

型2:冷やしビール特化型(ビール強い店向け)

ビールの提供温度や形を変えて、夏の「冷たい飲み物」需要に応える型。

具体例
– 超低温サーバー(通常2〜4℃→0〜1℃)
– フローズンビール(スミノフ風の氷結表面)
– グラス凍結(マイナス18℃で冷凍保管)
– クラフトビール5種飲み比べセット
– 柑橘系ビールをかき氷スタイルで

メリット
– 差別化が圧倒的(設備や技術が必要)
– 客単価が上がりやすい
– SNSで映える

デメリット
– 初期投資が必要な場合あり
– オペレーションに習熟が要る

HASSAKU SAISONのような柑橘系のクラフトビールは、凍らせると香りが凝縮され、夏映えする見た目になります。

型3:冷やし麺・冷製パスタ型(締めメニュー強化型)

「締めの1杯」を温かいものから冷たいものに切り替える型。

具体例
– 冷やし稲庭うどん(鶏塩だし)
– 冷やしそうめん(瀬戸内レモン風味)
– 冷製トマトパスタ
– 冷やし中華(本格派)
– お茶漬け(冷やし)

メリット
– 滞在時間が伸びる(冷たいので食べやすい)
– 客単価アップに直結
– ドリンク追加の可能性が上がる

デメリット
– 仕込みが必要(麺ゆで・だし準備)
– 売れ残り管理が必要


フェア設計の5ステップ

ここから、実際のフェア設計の手順を詳しく解説します。

ステップ1:フェア名を決める

フェア名は、集客力を左右する最重要要素です。

悪い例:「冷やしフェア」「夏メニュー」「涼メニュー」

抽象的すぎて記憶に残らず、SNSで拡散もされません。

良い例
– 「真夏のひんやり祭り2026」
– 「広島サマークールメニュー」
– 「涼を呼ぶ瀬戸内フェア」
– 「店主の本気・冷やし10選」
– 「暑い日のご褒美ディナー」

ポイントは3つ。

  1. 具体的な言葉を入れる(「ひんやり」「サマークール」など)
  2. 年号や数字を入れる(「2026」「10選」)
  3. 地域性店のキャラクターを入れる(「瀬戸内」「店主の本気」)

ステップ2:期間を3週間に絞る

期間は3週間程度が黄金比です。

  • 短すぎる(1週間):告知期間が足りず、認知される前に終わる
  • 長すぎる(2ヶ月):「いつでも行ける」と思われ、来店動機にならない
  • 最適(3週間):「今行かないと」の緊張感と認知時間のバランス

具体的には「8月20日〜9月10日」のような設定がおすすめ。夏の谷2をカバーできます。

ステップ3:メニューを3〜5品に絞る

メニュー数は3〜5品が適量です。

10品以上は避けてください。理由は3つ。

  1. オペレーションが崩れる:仕込みが増え、提供時間が長くなる
  2. 選ぶ側が迷う:「何がおすすめ?」と悩ませると注文率が下がる
  3. 在庫管理が困難:フェア終了時に食材ロスが出る

3〜5品でも、「看板1品+サブ2〜4品」の構成にすれば存在感は出せます。

ステップ4:告知物を準備する

フェア前の1週間で、次の告知物を用意してください。

  • Instagram投稿(メニュー一覧画像)
  • X(Twitter)告知(フェア開始前日・初日)
  • 店頭POP(来店客向け)
  • LINE公式配信(登録者向け)
  • Googleビジネスプロフィール更新(最新情報欄)

フェア初日までに、すべてのチャネルで「同じメッセージ」を届けるのが理想です。

ステップ5:初日・週末に特別感を出す

フェア初日と初週末に、ちょっとした特典をつけると、SNS拡散が加速します。

例:
– 初日来店で冷やしメニュー1品サービス
– 初週末は冷やしビール1杯無料
– フェアメニュー2品注文でデザート1品サービス
– 投稿+タグ付けで次回使える300円引き券

「特別」があると、人は話題にしたくなる。その口コミが、3週間全体の集客を押し上げます。


実例:客数1.3倍の居酒屋事例

店舗概要

広島市内の地域密着型居酒屋。平均客数:平日20〜25組、週末35〜40組。

取り組み前(前年同期)

  • 8月後半の平日平均客数:16組(通常比20%減)
  • 売上前年比:約85%
  • オーナーの課題認識:「夏は仕方ない」

実施したフェア内容

フェア名:「涼を呼ぶ瀬戸内フェア2025」
期間:8月20日〜9月10日(22日間)
メニュー5品

  1. 冷やし瀬戸内レモンだし茶漬け(780円)
  2. 冷しゃぶ柑橘ポン酢(880円)
  3. フローズンHASSAKU SAISON(780円)
  4. 冷製トマトとモッツァレラのカプレーゼ(780円)
  5. 冷やし稲庭うどん 鶏塩だし(980円)

取り組み後

  • 8月後半の平日平均客数:21組(前年比1.3倍)
  • 売上前年比:約115%
  • Instagram投稿の保存数:通常の4倍
  • 9月以降のリクエスト:「あのメニューまた食べたい」多数

追加で起きた効果

フェア後、3品が定番メニューに昇格。特に「冷やし瀬戸内レモンだし茶漬け」は、秋以降も継続販売で人気メニューに定着しました。

短期の売上回復+長期の定番化という二重の効果が出たケースです。


SNS告知の実践ポイント

Instagramの投稿パターン

フェア期間中、次の4種類の投稿をローテーションします。

  1. フェア初日の全体告知(メニュー5品を格子状で)
  2. 個別メニュー深掘り(素材・調理法の紹介)
  3. お客様の声(投稿をリポスト、許可取り必須)
  4. 残り〇日の告知(終了3日前・1日前)

すべての投稿で「保存してください」の一言を忘れずに。

Xでの発信

Xは、即時性会話性が強みです。

  • フェア開始前日:「明日からです!」のワクワク感
  • 初日:「本日初日、〇〇から冷たい△△を」
  • 天気に合わせた反応:「今日35度超え、冷やしメニューでお待ちしています」

「冷やし〇〇食べたい」「暑い」などの地元のつぶやきに、さりげなく引用リプライするのも効果的です。

LINE公式配信

LINE公式の配信は、来店頻度の高い既存客向けです。

配信内容:
– フェア開始3日前の予告
– 初日の朝の「本日から」告知
– 期間中1回のお得情報(平日ディナー予約特典など)

配信は月2〜3回を超えないように。超えると「ブロック」されます。


原価と売価の設計

目安となる原価率

冷やしフェアメニューの原価率は、25〜30%が理想です。

  • 冷奴系:原価率15〜20%(豆腐・薬味のみ)
  • 冷しゃぶ系:原価率30〜35%(肉原価高め)
  • 冷製パスタ:原価率25〜30%
  • 冷やし麺:原価率25〜30%

看板メニューは原価率を低めに設定し、サブメニューで原価率が多少高くてもOKとする、バランス設計が大事です。

売価の心理的ラインを意識

夏の閑散期は、客単価が下がりがち。

500円未満だと「安っぽい」印象、1,500円以上だと「高い」と敬遠されます。

冷やしフェアメニューは、780円〜1,180円のレンジが売れやすい価格帯です。


よくある失敗と回避策

失敗1:メニューを増やしすぎる

「せっかくなら10品くらい作りたい」気持ちは分かりますが、オペレーション崩壊の元です。

3〜5品に絞ってください。

失敗2:名前が抽象的すぎる

「夏の冷やしフェア」では記憶に残りません。

具体名+年号+地域性を盛り込むのが基本です。

失敗3:告知が不足

メニューを作っても、告知しなければ認知されません。

最低限、SNS・LINE・店頭POPの3チャネルで同時告知。

失敗4:期間が曖昧

「夏の間やってます」では緊張感が出ず、来店動機になりません。

「〇月〇日〜〇月〇日」と明確に切ってください。

失敗5:フェア後の活かし方を考えない

フェアは「売上回復」だけでなく、「定番メニュー候補の試金石」でもあります。

フェア中に人気だったメニューは、通常メニュー化を検討してください。


よくある質問

Q1. 冷やしメニューの試作にどれくらい時間がかかる?

1週間あれば、5品の試作・調整は十分可能です。

  • 1〜3日目:メニュー案出し、試作
  • 4〜5日目:味・盛り付け調整
  • 6〜7日目:撮影、告知物作成

Q2. 食材の仕入先は変える必要がある?

既存の仕入先で十分です。

冷やし系は、既存素材の「組み合わせ」と「調理法の変化」で作れるメニューが多い。新しい仕入先を開拓する必要はありません。

Q3. 冬にも応用できる?

応用可能です。冬なら「熱々フェア」「煮込みフェア」「鍋フェア」など、同じ設計手法で組み立てられます。

大事なのは「季節の欲求」×「限定期間」×「具体名」の3点セットです。


今日から始める3ステップ

ステップ1(今日):フェア名の候補を3つ考える

店のキャラクターに合う名前を、3つほど書き出してみてください。

ステップ2(今週):メニュー5品の候補を決める

既存素材で作れる冷やし系メニューを5品、原価率を試算しながら決定。

ステップ3(来週):告知物を準備して、開始日を決める

SNS投稿・店頭POP・LINE配信の告知物を準備し、開始日を決定。


まとめ

夏の閑散期は、「待つ」から「仕掛ける」に切り替えるだけで、風景が変わります。

冷やし系フェアのポイントは4つ。

  1. 3つの型から自店に合う型を選ぶ
  2. フェア名・期間・メニュー数を具体的に設計
  3. SNS・LINE・店頭POPで3チャネル告知
  4. フェア後は人気メニューを定番化

準備1週間・追加コストほぼゼロで、客数1.3倍の事例もあります。

今年の夏は、ぜひ「仕掛ける側」に回ってみてください。


HIROSHIMA NOH BREWERYからのご提案

冷やしフェアに合う、広島の地域素材を使ったクラフトビールをご用意しています。

  • HASSAKU SAISON(広島県産はっさく使用):凍らせても香りが生きる
  • CHA IPA(広島茶使用):食中酒として冷やしメニューと相性抜群
  • Pione Ale(広島県産ピオーネ使用):夏のデザートビール

サンプル取り寄せ・卸価格のご相談は、お気軽にどうぞ。

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