地方飲食店が直面する現実
地方の飲食店は、都市部に比べてクラフトビール導入のハードルが高いと感じがちです。理由は主に3つあります。
1つ目は客数の変動が大きいこと。平日と週末の差が激しく、在庫を読むのが難しい面があります。2つ目はロット単位が大きく感じること。12本・24本単位の発注が、小規模店には重く見えます。3つ目はクラフトビール慣れしていない客層が多く、売れるかどうかの不安が大きいこと。
ただし、これらは「小さく始める設計」でほぼ解決できます。最初から大量に抱える必要はありません。
本数設計の基本公式
地方飲食店の本数設計は、次の公式が役立ちます。
発注本数 = 週の想定販売本数 × 2週間分(最大3週間)
たとえば週5本売れる想定なら、10本〜15本の発注で十分。賞味期限切れリスクを抑えつつ、在庫切れのリスクも避けられます。
想定販売本数の目安は「席数 × 0.2〜0.3」。30席の店なら週6〜9本ほどが最初の目安です。あくまでスタート時の試算なので、2ヶ月目以降は実績で上書きしてください。
最初の1ヶ月の進め方
最初の1ヶ月は「売上を作る」より「反応を見る」期間です。具体的な動き方は次のとおりです。
- 2銘柄×6〜12本の小ロット発注から始める
- メニューに載せる前にスタッフで試飲する
- お客様に「試していただけませんか?」と声掛けして反応を集める
- 銘柄ごとに「どの客層が注文したか」をメモする
小ロットから受けてくれるブルワリーを選ぶのがポイントです。HIROSHIMA NOH BREWERYのような地域密着型のブルワリーは、こうした小規模スタートの相談にも応じやすい傾向があります。
2ヶ月目以降の調整方法
2ヶ月目に入ったら、1ヶ月目の実績をベースに発注本数を上書きします。たとえば1ヶ月目に週3本しか売れなかった銘柄は、次月は同じ本数でキープ。逆に週8本出た銘柄は、発注量を1.5倍に増やします。
地方店でありがちなのが「在庫を切らしたくない」と過剰発注してしまうこと。最初の3ヶ月は「少し足りないくらい」で回す方が、廃棄ロスを防げます。
3ヶ月目以降は発注サイクルを固定化(週1・2週に1回など)して、業務負荷も軽減していきましょう。

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