クラフトビールのラベルデザインが売上に与える影響|見た目で選ばれる棚作り

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クラフトビールの売上を左右する要素は、味だけではありません。お客様が最初に目にするのは「ラベル」です。特に小売店やボトルショップでは、棚に並んだ数十種類のビールの中から「手に取ってもらう」ことが購入の第一歩。この記事では、HIROSHIMA NOH BREWERYの経験をもとに、ラベルデザインが売上に与える影響と、飲食店・小売店が実践できる「見た目で選ばれる棚作り」のポイントを解説します。

この記事の内容

  1. なぜラベルデザインが売上を左右するのか
  2. 売れるラベルデザインの5つの要素
  3. 飲食店・小売店の棚作りテクニック
  4. ラベルで伝える「ストーリー」の重要性
  5. HIROSHIMA NOH BREWERYのラベル戦略
  6. 今日から実践できる棚作りチェックリスト

なぜラベルデザインが売上を左右するのか

消費者行動の研究によると、店頭での購買決定の約70%は「その場で」行われると言われています。つまり、事前に「このビールを買おう」と決めているお客様は少数派で、多くの方は棚の前で選んでいるのです。

このとき最初に目に入るのがラベルデザインです。お客様が棚の前を通り過ぎるまでの数秒間で「おっ」と思わせることができるかどうかが勝負です。特にクラフトビールは大手ビールと違ってテレビCMの認知がないため、ラベルの「第一印象」が購入を決める最大の要因になります。

実際に、ラベルをリニューアルしただけで売上が1.5倍になったという事例は業界内でも珍しくありません。逆に言えば、どれだけ美味しいビールを作っても、ラベルが目に留まらなければ手に取ってもらえないという厳しい現実があります。

売れるラベルデザインの5つの要素

①視認性(遠くからでも目立つか):棚から1〜2メートル離れた距離でも、ブランド名やビールの種類が読み取れることが重要です。文字が小さすぎたり、背景色と文字色のコントラストが弱いと、他のビールに埋もれてしまいます。HIROSHIMA NOH BREWERYでは、各商品のラベルに明確なカラーコードを設定し、遠くからでも「あのビールだ」と識別できるようにしています。

②情報の優先順位:ラベルに載せたい情報は山ほどありますが、すべてを同じサイズで詰め込むと何も伝わりません。最も重要な情報(ビール名、スタイル)を大きく、補足情報(ABV、原材料)を小さく配置するメリハリが大切です。

③素材感・質感:手に取ったときの触感も購買意欲に影響します。エンボス加工や箔押し、マット仕上げなど、ラベルの質感はブランドの世界観を伝える重要な要素です。高級感を出したいのか、親しみやすさを出したいのか、ブランドの方向性に合わせて選びましょう。

④ストーリー性:クラフトビールの魅力は「造り手の顔が見えること」です。ラベルにブルワリーの理念や原材料のこだわりを込めることで、お客様との感情的なつながりが生まれます。HIROSHIMA NOH BREWERYのHASSAKU SAISONのラベルには、広島県産八朔へのこだわりが表現されており、地域の物語を伝える役割を果たしています。

⑤シリーズとしての統一感:複数の商品を展開する場合、個々のデザインが優れていても、シリーズとしてバラバラだとブランド認知が弱くなります。共通のロゴ配置、フォント、デザインフレームを設定しつつ、各商品の個性を色やイラストで表現するバランスが重要です。

飲食店・小売店の棚作りテクニック

グルーピングの法則:同じブルワリーの商品をまとめて陳列することで、ブランドの存在感が増します。バラバラに置くよりも、「面」で見せることでお客様の目に留まりやすくなります。HIROSHIMA NOH BREWERYの5種類(HASSAKU SAISON、Mochimugi GOLD、Pione Ale、CHA IPA、Caramel Honey Stout)を横一列に並べると、カラーのグラデーションが美しく映えます。

ゴールデンゾーンの活用:お客様の目線の高さ(床から120〜150cm)は「ゴールデンゾーン」と呼ばれ、最も商品が売れる位置です。売り出したいクラフトビールやおすすめ商品はこのゾーンに配置しましょう。

POP・説明カードとの連動:ラベルだけでは伝えきれない情報を、POPや説明カードで補完します。「スタッフおすすめ」「期間限定」「地元素材使用」などの一言POPを添えるだけで、手に取る確率が格段に上がります。手書きPOPは特に効果的で、温かみのある店舗の雰囲気を演出できます。

照明の工夫:ラベルの色を美しく見せるには照明も重要です。蛍光灯の白い光よりも、電球色のスポットライトを使うとビールの琥珀色やラベルの色味が映え、高級感が増します。冷蔵ケース内の照明にも気を配りましょう。

ラベルで伝える「ストーリー」の重要性

現代の消費者は「モノ」ではなく「コト」にお金を払う傾向があります。クラフトビールのラベルは、単なる商品情報の伝達手段ではなく、ブルワリーの哲学や地域の物語を伝えるメディアです。

たとえば、原材料の産地や生産者との関係、ビールの名前の由来、醸造のこだわりなどをラベルのバックストーリーとして発信することで、お客様は「このビールには特別な価値がある」と感じます。SNS時代においては、ストーリーのあるラベルは「シェアしたくなるコンテンツ」にもなります。

HIROSHIMA NOH BREWERYでは、全商品に広島県の素材を使用しています。Pione Aleには広島県産ピオーネ、CHA IPAには広島県産茶葉、Mochimugi GOLDには広島県産もち麦——これらの素材のストーリーがラベルを通じてお客様に届くことで、ビールの味わいに「物語」という付加価値が加わります。

HIROSHIMA NOH BREWERYのラベル戦略

HIROSHIMA NOH BREWERYでは、以下の方針でラベルデザインを設計しています。

地域性の表現:広島の自然や文化をモチーフに取り入れ、「広島のビール」であることが一目でわかるデザインにしています。地元のお客様には親近感を、観光客にはお土産としての魅力を提供しています。

素材の可視化:使用している広島県産素材をラベル上で明示し、原材料への自信とこだわりを伝えています。HASSAKU SAISONなら八朔のイラスト、Pione Aleならぶどうのモチーフなど、直感的に味わいをイメージできるデザインを心がけています。

飲食店での映え:ボトルやタップハンドルが飲食店のカウンターに並んだとき、お店の雰囲気を邪魔せず、かつ存在感を発揮するデザインバランスを意識しています。飲食店オーナー様から「お店に置くと映える」と言っていただけるデザインを目指しています。

今日から実践できる棚作りチェックリスト

□ 商品をブルワリーごとにグルーピングしているか:バラバラに置くのではなく、ブランドごとにまとめて「面」を作りましょう。

□ ゴールデンゾーンにおすすめ商品を配置しているか:目線の高さ(120〜150cm)に一番売りたい商品を置きましょう。

□ POPや説明カードを添えているか:「スタッフおすすめ」「地元素材使用」などの一言POPで手に取る確率がアップします。

□ ラベルが正面を向いているか:横向きや斜めに置かれた商品は、ラベルの魅力が半減します。定期的にフェイスアップ(正面向け)を確認しましょう。

□ 照明はラベルの色を引き立てているか:電球色のスポットライトで、ビールとラベルの美しさを演出しましょう。

□ 定期的に棚の配置を変更しているか:同じ配置のまま放置すると、常連のお客様の目に新鮮さがなくなります。季節やおすすめに合わせて配置を変えましょう。

ラベルデザインと棚作りは、クラフトビールの売上を伸ばすために最もコストパフォーマンスの高い施策です。味の品質はもちろん大前提ですが、「見つけてもらう」「手に取ってもらう」という入口を整えることで、売上は確実に変わります。HIROSHIMA NOH BREWERYでは、取引先の飲食店・小売店様向けに棚作りのアドバイスも行っています。お気軽にご相談ください。

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